インテリアコーディネーター監修

フローリングに布団はOK?洋室に敷布団を敷いて寝る7つのポイント

フローリングに直に敷布団は危険!ホコリ・カビ対策ができる簡単な方法

フローリングに布団を敷いても大丈夫…?と悩んではいないでしょうか。

  • 赤ちゃんや小さな子供がいる
  • 柔らかいマットだと腰が痛い
  • ベッドを置くスペースがない
  • 低い寝床が落ち着く

ベッドが多い中、様々な理由により敷布団で寝たい人も多いはず。
でもフローリングに布団を敷いて寝る場合、気を付けないとカビだらけに…

そこでここでは、洋室に敷布団を敷いて寝るためのポイントを紹介しようと思います。

なぜフローリングに布団はマズいのか…

日本では古来より、畳の部屋に敷布団を敷いて寝てきました。
畳には調湿作用があり、空気の通り道もあり、押し入れに布団をしっかり上げていればカビなどの問題もなく使うことができます。

その点フローリングは通気性も悪く、表面が冷たくなりやすいため結露も起こしやすい特徴があります。

カビが生える理由と原因

カビは、カビの胞子が育つ条件が整えばどこにでも生えてきます。
湿度・温度・養分・酸素などですね。

湿度は60%以上を好み、温度は人間の適温と同じくらいの22~23度くらいが好み。
ホコリや抜け落ちた髪の毛・フケ…など、なんでも養分になってしまいます。
酸素がなければ生きていけませんが、これはあらゆる生物が皆おなじですね。

つまりカビの胞子があれば、カビを防ぐことは非常に難しいと言えるのです。
ちなみにカビの胞子はそこら中に浮遊しているので、それ自体を遮断することも不可能です。

温度は人間と同じくらいが好みなので対策は難しい、酸素をなくすことも無理。
しいて対抗できるのが「湿度を下げること」と「養分を減らすこと」です。

ここで本題に戻ると「フローリングに布団」がいかにカビが生えやすい状況かが容易に想像できるはず。
布団とフローリングの間は、寝汗や結露などで湿気が非常に高い状態で、温度はまさに適温、布団のホコリにより養分も豊富で、もちろん酸素もある。
カビが発生しないほうが不思議と思えてきますよね。

ところが唯一カビに抵抗できることが、実はあるのです。

時間軸を考える

カビにとって好条件がそろっている時間を短くします。
寝ているときはなにもできませんが、起きたらすぐに湿気対策をし、いつも清潔にしてホコリを減らす。

するとカビが成長する前に、カビにとって良くない環境になりますよね。
そして可能なら、成長しかけているカビの胞子を取り除く。

人の目に黒いポツポツとして見えるカビは、実は成長してしまったから見えているわけで、そうなる前に芽を摘んでおくというイメージで対応することで、カビの発生を極力抑えることができます。

とは言え、フローリングに直に敷布団を敷くとカビにとっては好条件がそろうので、カビやすい環境と言わざるを得ません。

ほこりでアレルギーの心配も

フローリングに布団を敷いて寝る場合、もう一つ「ホコリ」の問題があります。
カーペットやラグが敷いてあるなら、ホコリは繊維に絡まって浮遊しにくい状態。
ところがフローリングの場合は、少しの空気の流れで舞い上がってしまいますよね。

舞い上がったホコリはゆっくり時間をかけて床にたまっていきます。
でも寝返りをするたびにホコリが舞い、呼吸によって空気とともに吸い込んでしまいます。

体質に大きく左右されるものの、ホコリを吸って喜ぶ人はいないでしょう。
人によっては鼻炎やアレルギーといった形で、何らかの変化が現れる可能性もありますよね。

ホコリは人が歩いただけでも30cmくらいまで舞い、寝床が30cmよりも低いとホコリを吸いやすい環境と言えます。

フローリングに敷くためのポイント

カビやホコリの問題があり、フローリングに直に布団を敷いて寝るのは推奨されるものではありません。

では、洋室では敷布団は使えないのでしょうか。
ベッドで寝ないといけないのでしょうか。

実は、完ぺきとは言えなくても、少しの工夫をするだけで改善することができます。

すのこ

「直に」敷くと何が良くないかというと、湿気の逃げ道がないからですよね。
そこで、フローリングにすのこを置いて、その上に敷布団を敷いて寝るようにします。

たった数センチですが空気の通り道ができますよね。
これだけで湿気がこもるのを防ぐことができ、湿度を下げることができます。

クッションマット

ジョイントマット系を敷いた上に布団を敷きます。
これは結露の発生を抑えるための方法で、表面はコルクのような素材が理想。

フローリングの表面はとても冷たくなりやすく、人の温度で温められた布団との温度差により結露がおきやすくなってしまうんですね。
そこで床の温度をあらかじめ高くするようにします。

コルクマットは発熱するものではないので「温かい」わけではないものの、フローリングよりははるかに温かいです。
冬でもです。

それにより結露が発生しにくく、湿度の上昇を防ぐことができます。

ござ・い草ラグ

「畳に敷布団」に近づけることで、少しでも湿度が上がるのを防ぎます。
畳ほどの通気性はありませんが、少しでも空気の通り道ができますよね。

また、い草には調湿作用があるため、フローリングよりはマシ。
温度もフローリングより暖かいので、結露も同時に軽減させることができますね。

カーペット・ラグ

床一面にカーペットを敷くのは、昔は当たり前でしたが、今では逆に少ないのかもしれません。
結露のことだけを考えれば、布団の下だけにラグを敷くという作戦が思いつきます。

が、ホコリのことも考えると、布団の周りにも敷いてある状態が理想です。
繊維にホコリが絡みつき舞い上がりにくくなります。

パイルの長いシャギーラグなどは、ホコリが舞いやすい舞いにくい云々の前に、掃除機がかけにくく清潔に保ちにくいため、「フローリングに布団を敷いて…」と考えるならば毛足が短く掃除機掛けがしやすいタイプが向いていると言えます。

合わせてクッション性があると寝心地にも良い影響がありそうですね。

断熱材

スタイロフォームなどが一般的でしょうか。
ホームセンターにも売っているはずです。
効果もそこそこあると思います。

しかしながら一般家庭には似合わない商品ですし、スタイロフォームなんかは火気厳禁なのであまりおすすめではありません。

薄い断熱シートなどでも代用できそうですね。
つまりは温かい布団による結露を防ぐことに役立ちます。

ただ、湿気の逃げ道がない状態だと、結露は防げても寝汗などによる湿気で布団にカビが生えてしまう可能性があるので要注意ですね。

除湿マット

結露を防ぎ、湿気を吸収してくれる専用のマット。
湿気対策にはとても効果的で、天日干し&湿気を吸収を繰り返すことで、非常に長く使えるメリットもあります。

こちらも注意点としては「湿気った後の対応策」である点。
湿度が上がらないようにする効果もありますが、基本は湿気を吸収するものなので、根本的な策ではなく「対処方法」の一つだということですね。

置き畳

和室のようにユニット畳を置いてしまおうという方法です。
布団を敷く度いちいち置き畳を出してくるわけにもいかないので、洋室を和風に変える、もしくは和モダンなテイストにするというニュアンスになるでしょうか。

結露の発生・湿気の逃げ道、どちらにもメリットがあります。
畳自体も手軽に干したりできるので、いつもサラサラな寝床になりそうですね。

ただホコリはフローリングよりはいいものの、舞い上がりにくいとは言えません。
また、い草の隙間にホコリが入りやすく、掃除機で置くまで吸いにくい傾向にあるため、清潔な状態を維持しにくいと言えそうです。

クッション性はそこそこいいので、腰が痛くなりやすい人にはフローリングよりもやさしいですね。

カビが発生してしまったら

洋室に敷布団を敷いて寝ていると、どれだけ気を付けていてもカビが発生する可能性はあります。
カビの繁殖力は誰もが認めるところですよね。

また、それだけフローリングの部屋に敷布団を敷いて寝ることが、カビやすいという証拠でもあります。

カビが生えてきてしまったら、見て見ぬふりをせずしっかり対処します。

布団のカビの落とし方

敷布団にカビが生えてしまった場合は、洗濯機に入れることができないため、重曹やカビ除去スプレーなどで対応します。
この手の方法で落とせるくらいのうちに発見できるかが重要なポイント。

カビが生えやすい部分は明らかに裏側なので、布団を上げるときなどにチラチラ目視でチェックするのがいいですね。

掛け布団にカビが生えてしまう可能性もないわけではありません。
洗濯できるタイプなら、漂白剤に付け込んでから選択するのがセオリーですね。

柄のあるタイプかどうかによって、最適な漂白剤の種類が異なるので、しっかり確認して使うようにしたいところです。

⇒参考:カビの取り方と予防法

フローリングのカビの落とし方

布団ではなくフローリングにカビが生えてしまうことも。
フローリングの場合は、布製品とはまた違った方法で対応します。

やっちゃダメなのが、お風呂場や水回りで使うカビ取り剤を使う方法。
強すぎるので、木が変色してしまう可能性が出てきます。

消毒用のエタノールを水で薄めたものを吹きかけ、しっかり拭き取るようにします。
あまり強くないので、木を痛める可能性は減りますが、当然カビが落ちない可能性も。

取れない場合は、木に使える専用のカビ取りスプレーなどを試すのもおすすめ。
どちらにしても、念のため目立たない場所で変色などを確認してから使うほうが安全ですね。

また、どうしても取れない場合は、カビが表面のワックスの下に潜り込んでいる可能性もあり、そうなるとなかなか取ることが難しくなります。
一度ワックスを剥がし、カビをキレイにしてから再びワックスがけという手順になるので、専門の業者に依頼するのが妥当ですね。
素人にはなかなか難しいです。

黒いポツポツを取ろうとして、フローリングが白く変色してしまっては本末転倒。
黒が白に変わっただけという結果になってしまうので、注意が必要です。

⇒参考:【フローリング】カビ取り方法

「フローリング+敷布団」を回避するアイデア

「敷布団で寝たい!でもうちには和室がない!」という人も多いはず。
いくら気を付けていてもカビが生える可能性はありますが、どうやっても今の洋室に布団を使って寝るしか方法がない…という場合も珍しいことではありません。

そこで、次の4つのシチュエーションで「フローリング+敷布団」を回避するアイデアを紹介しようと思います。

  1. 赤ちゃんや小さな子供がいる
  2. 柔らかいマットだと腰が痛い
  3. ベッドを置くスペースがない
  4. 低い寝床が好き

赤ちゃんや小さな子供がいる場合

赤ちゃんや小さな子供がいる家庭では、子供がベッドから転落する危険性を回避するため、床に布団を敷いて寝ているということも多いと思います。
そういう場合は、家族みんなで寝やすい「低いベッド」がおすすめです。

連結+フロアタイプのベッド

Flacco(フラッコ)

子供の転落は非常に怖いものですが、このくらいの高さなら大きなケガにつながることも少ないですよね。
もっと低いベッドはありますが、前述の通り、低いと今度はホコリの問題も。

特に小さな子供の場合は、アレルギーの症状が出る可能性があり、可能なら少しでも高さを出したいところです。
というわけで、転落の危険を回避しつつ、ホコリの舞いやすい高さも回避できるのが、このベッド。
すのこ仕様なので湿気にも強く、価格も抑えめ。

これでも高さが怖い年齢なら、マットレスを薄型にするか、ベッド周りにジョイントマットなどを敷くのがおすすめ。

転落の危険を回避しつつ、ホコリ対策に重点を置くなら、一般的なマットレスの厚みがちょうどいい感じですよね。
合わせて、ベッドの一面を壁に付けるなどの対策をすれば、より安全に快適に、家族みんなで寝ることができますね。

連結+フロアタイプのベッドはこちら

柔らかいマットだと腰が痛い人におすすめ

以前は「ベッド+ポケットコイルマットレス」だったけど、腰痛が…という人には、畳ベッドがおすすめ。
腰にやさしく、ホコリやカビを回避することができます。

5杯の引き出し収納付き!国産の畳ベッド「余凪(よなぎ)」

ベッドながら、畳に敷布団を敷いて眠ることができます。
ホコリの舞いやすい高さよりも高い位置なので、案外「慢性鼻炎」が良くなった…なんてことになるかもしれないですよね。

また、畳ベッドが腰にやさしい理由は、単にマットレスじゃなく敷布団で寝れるというだけではありません。

畳なので程よいクッション性があり、フローリングに布団を敷くより体圧分散ができます。
柔らかくて腰が痛くなるほど沈み込むこともないので、バランスのいい硬さで寝ることができますね。

布団をあげるときも、最初から膝くらいまでの高さなので「よっこらしょ!」と床から持ち上げる必要がありません。
敷くときも同じで、高さがある分、布団の上げ下げによる負担が軽減します。
毎日のことなので、少しの差が後々大きな差になって表れそうですね。

この畳ベッドは大容量収納の付いたタイプですが、シンプルな脚付きや、ヘッドレスなタイプなど様々なものがありますよ。

たっぷり収納の畳ベッドはこちら

ベッドを置くスペースがない人向け

ベッドで寝たいけどスペースがない…という人は、高さを利用します。

Stevia(ステビア)

お部屋のスペースを有効に使うには、高さを利用するしかありません。
圧迫感が出やすいのは否めませんが、ベッドを我慢するくらいなら、多少の圧迫感は仕方ないと考えられますよね。

そんな中でもこのような木のロフトベッドは、スチールに比べ圧迫感がありません。
色もナチュラルにすれば、より開放感が出ます。

好みではありますが、いろんな意味で安全な階段タイプがおすすめです。
スペースを取ってしまうデメリットはありますが、使い勝手に大きな差が出ます。

またこのロフトベッドは、セミダブルも選べる特徴があるためチョイスしました。
高さを出すなら幅を少し広げても、どうにもならないほど狭くなるわけではありません。
今まで我慢してきた分、セミダブルで悠々と寝るのも悪くないですよね。

ベッドを置くことで、逆に「布団をしまうスペース」が不要になるので、一概に狭くなるとも言えませんよ。

木製ロフトベッドはこちら

低い寝床が好きな人に最適なベッド

単に低い寝床が好きという人も、少なくないはず。
なにか日本人の遺伝子に取り込まれているのではないかと思うくらい、低いことに安心感を覚えるものですよね。

ただ、カビを防ぎつつ、ホコリも回避することを考えると、低くて布団が使えるベッドが理想ではないでしょうか。

パイン材の温もりたっぷり!北欧調すのこベッド「Kaleva(カレヴァ)」

素敵なデザインもさることながら、布団が使えて脚の長さも選べるのが大きなメリット。
脚を短くすれば、より低くできます。
ホコリのことも考えて、総合的に高さを決めるのがいいですね。

ベッド下に空間があるため湿気にも非常に強い構造。
もちろんマットレスを使うことも当然ですが可能で、低い寝床が好きだけど硬いのはイヤ…という人にはうってつけのベッドですね。

ホコリ・カビ対策がしやすく、それでいて低い寝床で寝ることができますよ。

低くて布団が使えるすのこベッドはこちら

まとめ

敷布団は基本的に畳の上に敷くのがセオリー。
洋室は基本的にベッドで寝るのがセオリー。

このかみ合わない「洋室に敷布団」を実現するには、カビとホコリ対策を考えるのがポイント。
セオリーから外れる分、やっぱりいろんなデメリットが生じるわけで、逆に言うとそこが上手く対応できれば問題ないということですよね。

様々なアイデアを紹介しましたが、あなたの寝床が少しでも快適になれば幸いです。
より素敵な「洋室に敷布団生活」を送ってくださいね。

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